皮膚や肝臓、筋肉などの全身の細胞が増殖するために必要なものに、成長ホルモンがあります。
細胞を分裂させるスイッチを押すのが成長ホルモンで、成長ホルモンが分泌されている状態にある個体の細胞は細胞分裂のサイクルが短くなり、単位時間内での分裂回数が30%〜170%増加することがわかっています。
このような、新陳代謝が活発な身体状態では、持久力もおのずと高まります。
成長ホルモンは常に分泌されているわけではなく、強度の運動を行っている時と、就寝時(午前1時〜午前5時頃まで)に脳下垂体から分泌されます。
成長ホルモンというと成長期の子供にしか関係が無さそうですが、大人になってからでも分泌は行われています。ただ、その量が成長期の子供に比べると少ないため、身長などには影響は与えません。
また、成長ホルモンは年齢を重ねていくと段段分泌量が減ってきます。ですから、同じ量の運動をした場合でも、年齢を重ねた人ほど、子供に比べると運動に見合っただけの筋肉のつき方が悪くなってくるわけです。
次回も続きをお送りします
年齢を重ねられた方でも、強度の負荷を与える運動時に成長ホルモンの量を増やせれば、それだけ筋肉や全身の細胞の新陳代謝が活発になり、持久力アップと筋肉増強プログラムに応用できます。
先にも書きましたが 成長ホルモンは脳下垂体から分泌されます。その分泌されるときに成長ホルモンの材料となるものを摂取すれば、成長ホルモンの分泌量は格段に増加します。
その成長ホルモンを増加させる方法は、20数種類ある必須アミノ酸と非必須アミノ酸のうち、アルギニンやオルニチンなど5種類の特定のアミノ酸を空腹時に摂取することで、たんぱく質に再構築させずにそのまま脳下垂体に蓄積させます。脳下垂体では、それらの5種類のアミノ酸を材料として、就寝時と運動時に成長ホルモンを分泌します。
ただし、その効果は成長ホルモンの分泌が活発な若年層ではあまり期待できません。個人差はありますが、成長ホルモンの分泌の低下が起こってくる、25〜30歳以上の方に有効と思われます。
次回はアミノ酸を摂る時の注意点をお届けします。
必須アミノ酸と非必須アミノ酸はタンパク質を構成するブロックですので、バランスよく摂取するとタンパク質になり、アミノ酸の形では脳下垂体に吸収されません。
アミノ酸についての詳しいレポートは、「栄養学」の「ビタミン&ミネラル」に記載してありますので、よろしければご覧下さい。
アルギニンやオルニチンなどの5種類の特定のアミノ酸は、朝の起きぬけの空腹時が理想ですが、生活習慣で夕食が遅い時間にしか摂れず、空腹になる前(消化には5〜6時間かかります)に起床するときは、別の時間でも結構です。
摂取する時に最も大切なことは、必ず空腹である事です。他の種類のアミノ酸が大量に体内のアミノ酸プールに存在する時は、アルギニンやオルニチンらは脳下垂体で使われず、別のたんぱく質を作る材料となってしまいます。
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