脳は、ヒトの器官の中でも、とりわけ脂質の多い器官です。
身体の代謝によって発生する活性酸素は脂質を酸化させることが多く、それが血管内で起これば動脈硬化の原因になりますし、脳で起これば脳機能の低下が起こります。脳の脂質が酸化すると、リポフスチンという老化色素が生まれます。この老化色素が脳に沈着すると、脳の機能を低下させます。
脳は、先にも書きましたが非常に脂質の多い器官です。この脂質の多い器官で働ける抗酸化剤は限られます。
最も有名なのは、ビタミンEです。ビタミンEはそれ自体が油ですから、脂質の中に入り込むことができます。つまり、脳の中に入り込み、活性酸素がやってくると、自分の電子を渡し、脳の脂質の酸化を未然に防いでくれるのです。
また、ビタミンE自体に血流を良くする働きがありますので、脳に酸素がいきわたり、記憶力や集中力だけでなく、精神的な能力も高めてくれるでしょう。
ビタミンEを摂るときは、できるだけビタミンC(ビタミンP)も一緒に摂取することをおすすめします。
相乗効果により、より効果的に活性酸素の害を防ぎます。
フレンチ・パラドクスという言葉を耳にしたことはありませんか?
一時期、かなり新聞や雑誌をを賑わせた言葉です。
フランス料理はバターや生クリーム、獣肉類を多用するため、それを常食しているフランス人には、本来であれば心臓疾患や脳疾患などの生活習慣病が非常に多いはずであるのに、同じような食事を摂っているアメリカ人と比べて、その生活習慣病にかかる割合は、たったの20%しかありません。この不思議な現象を、「フレンチ・パラドクス(フランスの矛盾)」と呼ぶようになったのです。
そして、多くの研究者たちが、この不思議な現象について調べて見たところ、フランス人が愛する赤ワインに秘密があることが解りました。
ご存知の方も多いと思いますが、赤ワインはブドウの皮と種を一緒に醸造して作ります。このブドウの皮と種に、非常に強い活性酸素を抑制する効果があり、活性酸素が発病の原因の1つといわれている生活習慣病や、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などのアレルギーが、フランス人に非常に少なくなっていたのです。
次回も続きをお送りします。
最近では、その赤ワイン効果の抗酸化剤(抗酸化サプリメント)もさらに詳しく研究され、かなりの数の今まで知られていなかった抗酸化剤の存在が確かめられつつあります。
中でも、特に注目を集めているのが、アントシアニンという物質です。
フランスでは、アントシアニンの強い活性酸素抑制効果が、生活習慣病の予防や治療、またアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などのアレルギーの改善に効果が認められるということで、医薬品として認可されています。
今では多くの研究者が、このアントシアニンに着目して研究を進めていて、健康上、非常に大きな成果を収めるのではないかという期待が寄せられています。
このアントシアニンを多く含むものとしては、ブドウ種子エキスがあります。
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